「会社でもYouTubeを始めたい。でも、何から手をつければいいか分からない」。そんなご相談をよくいただきます。チャンネルの開設自体は30分ほどでできますが、最初の設定と準備で、その後の伸び方と運用のしやすさが大きく変わります。
この記事では、企業がYouTubeチャンネルを開設するまでの流れを、つまずきやすいポイントと一緒に7つのステップで解説します。
01目的と「誰に見てほしいか」を決める
最初に決めたいのは、チャンネルの目的(ゴール)と、見てほしい相手です。ここがあいまいなまま始めると、企画がぶれて、3本目あたりで止まりがちです。
| 目的 | 見てほしい相手 | ゴールの例 |
|---|---|---|
| 集客 | 商品・サービスを検討しているお客様 | 問い合わせ・来店・予約 |
| 採用 | 求職者・学生 | 応募・説明会への参加 |
| ブランディング | 取引先・地域の人 | 会社の認知・信頼 |
欲張って全部を狙うより、まずは1つに絞る方が成果が出やすくなります。
02会社用のGoogleアカウントを用意する
YouTubeのチャンネルは、Googleアカウントにひもづいて作られます。担当者個人のアカウントで作らないことが大切です。担当者が異動・退職したときに、チャンネルを動かせなくなるトラブルがよくあります。
- 会社の共有メールアドレスでGoogleアカウントを作る
- パスワードと2段階認証の管理者を、社内で決めておく
03チャンネルを作る(名前とハンドル)
YouTubeにログインし、右上のアイコンから「チャンネルを作成」を選びます。決めるのは次の2つです。
- チャンネル名:社名だけでなく「誰向けの何のチャンネルか」が伝わる名前にする(例:「〇〇ホーム|地域名の高性能住宅ルームツアー」)
- ハンドル:「@」から始まるチャンネル専用のIDです。URLにもなるので、短く覚えやすい英数字にします
04アイコン・バナー・説明文を整える
初めて来た人は、動画より先にチャンネルの見た目で「どんな会社か」を判断します。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| アイコン | 800×800ピクセルの正方形。丸く切り抜かれるので、ロゴは中央に小さめに |
| バナー | 2560×1440ピクセル。スマホでは中央部分(1546×423ピクセル)しか表示されないので、文字はその範囲に |
| 説明文 | 誰に向けて、どんな動画を、どのくらいの頻度で出すか。公式サイトへのリンクも |
05電話番号の確認と、担当者の権限を設定する
YouTube Studioの設定から電話番号の確認をしておきます。確認をしないと、15分を超える動画の投稿や、サムネイル画像を自分で設定する機能などが使えません。
あわせて、YouTube Studioの「設定」→「権限」から、編集を手伝う担当者や外部の制作会社を招待します。パスワードを共有せずに、必要な人に必要な範囲だけ作業してもらえます。
06最初の5本の企画を決める
開設したら、すぐに1本目を撮るのではなく、最初の5本の企画を先に決めます。月2本なら2か月半分です。先に決めておくと「何を撮ろう」で止まらずにすみます。
- 1本目:会社やサービスを3分で紹介する「名刺代わり」の動画
- 2〜4本目:お客様からよく聞かれる質問に答える動画(検索されやすい)
- 5本目:社員や現場の様子が分かる動画(人柄が伝わる)
07投稿して、数字を見る
投稿するときは、タイトルに検索される言葉を入れ、概要欄の1行目に次の行動へのリンクを置きます(詳しくは概要欄の書き方で解説しています)。
投稿後は、YouTube Studioのアナリティクスで「視聴回数」「視聴維持率」「どこから見られたか」を確認します。最初の数か月は数字が小さくて当たり前です。伸びた動画の共通点を探して、次の企画に活かしていきましょう。
まとめ
チャンネル開設で大切なのは、操作よりも「目的を決める」「会社のアカウントで作る」「最初の5本を決めてから始める」の3つです。ここを押さえておけば、止まらないチャンネルのスタートが切れます。